校長挨拶 宮城県一迫商業高校 |
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本校は、大正13年に開校した一迫町立一迫実科女学校を前身とし、昭和48年に宮城県一迫商業高校として独立開校し、創立50年を超える長い歴史と伝統を持った商業高校です。県北地域唯一の商業高校として、就職する生徒はもちろん、大学各種専門学校へ進学する生徒も多く、誰もが意欲的に学び、誇りを持って未来へ巣立っています。
校訓として「誠実」「自律」「奉仕」を掲げ、地域に愛され、地域に信頼され、地域社会を担うことができる人材の育成に努めています。また、生徒一人ひとりの将来を第一に考え、『一人ひとりが輝く チーム一商』のスローガンのもと、教職員一丸となって日々の教育活動を進めています。
特徴的な取組として、平成17年度から継続的に取り組んでいる『栗原版デュアルシステム(平成17年度から19年度まで文部科学省の推進モデル校に指定)』は、本校の探究的な学びにおいて、大きな魅力のひとつとなっており、地元企業等と連携して就業体験やビジネス研究等を行うことで、将来、実社会で必要な「生きる力」を身につける学び方として、県内外から注目されています。この取組により、望ましい職業観と勤労観が醸成され、進路実現に向けた積極的な行動につながり、昨年度の卒業生の進路実績は、進学、就職ともに100%達成されました。
部活動では、『キャリア・アクティビティ』の考えから、一人の生徒が「最大2つの部まで登録可能」としています。これは、生徒一人ひとりが多くの経験を積むことで、自己の可能性を広げることを目指しています。ただし、新入生については、学校生活に慣れる6月(第1回考査)までの期間は、1つだけの登録となります。本校では多様な活動形態を互いに認め合うことで、多くの部活動が共存し、活発な活動につなげています。
終わりに、今年度より一迫商業高校は生徒募集を停止し、現在の2、3年生が在籍する2年間をもって半世紀にわたる学校の歴史に幕を閉じることになります。同時にこの春から同校舎内において、築館高校一迫商業キャンパス情報ビジネス科(1学級)が新たに設置され、キャンパス生として29名の新入生を迎えました。一迫商業高校の歴史が途絶えることは大変残念ではありますが、「一迫商業キャンパス」として良き伝統が形を変えて継承されていくことを大いに期待しています。今後は、キャンパスへの移行が進みますが、今年度も『チーム一商』として両校の教職員が力を合わせ、学校行事や各種取組を合同で進めて参りますので、両校の教育活動に今後も変わらぬ御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年4月吉日